位置マップ

Guide to Basilico

PART1

along Waltva River

ワルタヴァ河畔にて

17

リュイとカンパリの後ろ姿

シュトラウス橋を過ぎたふたりに、ポルタ橋のたもとに係留されている一隻の船の姿が小さく見えてきた。
「そうですか。あの船なら」
「見たことありますか」
「ええ。でも、人が住んでいるなんて思わなかった」
「近所の人も知らない人多いです。いない時も多いですし」
「仕事で出航してしまって?」
「そうそう。いろんな荷を運んでるんですよ。ルコラ号は」
「バジリコ市以外とも?」
「ええ、あっちこっち。でも、いちばん多いのは・・・」
「多いのは?」
「水です。エルールの水」
「エルール村といったら・・・。あの船でそんなに上流まで?」
「ぼくもよく知らないんですけど、そんなに遠いところなんですか?」
「う〜ん。ま、行きは空船で。帰りは積み荷があっても下りで楽だろうけど」
「でもね、とうさんがいうには、気を使うらしいですよ」
「気?」
「運ぶのに」

椅子