位置

Guide to Basilico

PART1

along Waltva River

ワルタヴァ河畔にて

鉱石の瓶

23

「水のほかに、土、鉱石なども運んでいます」
メナムは操舵室の隅の戸棚を開くと、幾つかのガラス瓶をとりだした。中にはいずれも何かの粉末のようなものが入っている。
「カンパリさんは、ご自分では調理は?」
ええ、まあ、とカンパリがうなづくと、メナムは、ひとつの瓶から中身を小皿にすくいだしながらいった。
「調理用の鉱石です。細かく砕いたものですが」
「何処の?」
「ナルカ村です。エルールの近くの」
「ナルカ村。聞いたことないですね」
「この鉱石は、まだ市内でも数軒のレストランしか扱ってないはずです」
ほかの瓶もそのような貴重な鉱石なのだろうか。カンパリがたずねる前に、メナムがいった。
「試してみますか。ほんの少し加えるだけで
エルールの水がいちだんと美味しくなりますよ」

椅子