位置

Guide to Basilico

PART1

along Waltva River

ワルタヴァ河畔にて

水をすすめるカンパリ

35

「まあ、飲んでみたまえ」
カンパリが差し出したカップに少し不安げな眼差しをやりながらも口をつけたドノバンは即座に理解した。
「エルールの水ではない。でも、この味はエルールの水以上だ。エルールの水に似た違う地方の水のようだ」
カンパリは、この友の評価能力を改めて認めながら続けた。
「で、美味いだろ。水道水なんだ」
ドノバンは首をひねりながらも応じた。
「確かに。・・・でも、信じられないな。その粉が」
やはりドノバンも驚いている。その事実に気をよくしながらカンパリは先を続けた。
「水道水の味も変えてしまう。新しい鉱石茶さ。中央区の何軒かのカフェでは既に出回っているようだよ。メナム氏の話では、むしろ調理用にどうかって、さ」

椅子