位置

Guide to Basilico

PART1

along Waltva River

ワルタヴァ河畔にて

筆と溶き皿

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手紙と並ぶ彼の楽しみ。それは絵を描くことである。すでに何十年と仕事の合間をみては、描き続けている。テーマは主に風景。そのほとんどが水彩画である。
彼は道具にはあまりこだわらないが、顔料にはこだわる。「モニブ村の青の石」をはじめ、各地の有名な顔料を揃えている。
その顔料を溶くための水はワルタヴァ川の水である。手近にある水で済ませているようだが、メナムは、顔料の色をひきだす、もっともよい水はワルタヴァ川の水であると信じている。
こう述べてくると、さぞかし作品もたまったものと思われるが、そうでもない。何故か彼の手元には数点の絵しかない。

椅子